Herba HELVETICA

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産地によって香りが異なるローズマリー

 

ローズマリー Rosmarinus officinalis は、生育条件(産地など)によって成分が異なる植物です。生の葉を嗅いでもその違いはわかります。産地によって香りが異なることに気が付いたのは料理人でした。

このようなエッセンシャルオイルはケモタイプと呼ばれ、学名が同じでも生育条件、つまり産地などによって成分が異なります。学名で分類することができないので、学名の後に、特徴的な成分名を併記します。

ローズマリー・シネオールは、1,8-シネオール(ユーカリプトール)という成分を多く含むタイプで、産地はモロッコやチュニジア等の北アフリカ。

ローズマリー・ベルベノンは、ベルベノンという成分を多く含むタイプで、産地はコルシカ島など。

ローズマリー・カンファーは、カンファー(樟脳)を多く含むタイプで、産地はフランスなど。

アロマテラピーでよく用いられるのは、ローズマリー・シネオールとローズマリー・ベルベノンですが、最も汎用性があり、安全なエッセンシャルオイルはローズマリー・シネオールです。1,8-シネオールを多く含み、カンファーが少ない、マイルドでさわやかな香りが特徴です。

料理に使うローズマリーらしい香りがするのは、ローズマリー・ベルべノンで、酢酸ボルニルとベルべノンという成分を多く含みます。

ローズマリー・カンファーと呼ばれるエッセンシャルオイルも市場には多く出回っていますが、その名前の通りカンファー(樟脳)が多く含まれるので、アロマテラピーにはほとんど用いられません。

カンファーはケトン類に属する芳香分子で、日本でも樟脳という名称で昔からタンスの防虫に用いられてきました。神経毒性と肝毒性があるため、取扱いに注意が必要です。

しかし、その問題意識はまだまだ希薄で、巷ではローズマリー(Rosmarinus officinalis)としか表記されていない素性不明のエッセンシャルオイルが流通しています。