皮膚は触覚に関する最大の器官であり、外界の知覚だけでなく、他者とのコミュニケーションの重要な媒体です。皮膚の接触により、心の糧である愛情を触れる側と触れられる側相互で分かち合うことができます。
アラビア語で「触れる」という意味の動詞 “mass” を語源としたマッサージは、はるか昔から専門家が行う治療や家庭におけるセルフ・メディケーションの一環として、文化の異なるさまざまな国の人々によって受け継がれてきました。
体に触れる刺激はオキシトシン(心を癒すホルモンとも呼ばれている物質です)の分泌を増加し、互いの信頼感を高めて親密度をアップさせます。オキシトシンは、ストレスを軽減し、気持ちを落ち着かせることが知られています。
エッセンシャルオイルを利用したアロマティック・マッサージは、エッセンシャルオイルに含まれる香りの成分が皮膚と嗅覚を通じて体に吸収されます。
香りの成分は肉体に直接働きかけるほか、嗅覚から大脳辺縁系にダイレクトに伝わり、さまざまな影響をもたらすことが知られています。