レモンは世界中の温暖な地域で広く栽培されています。産地によってエッセンシャルオイルの構成成分は大きく異なります。エルバエルヴェティカでは地中海に面した温暖な気候に恵まれ、その品質が高く評価されているイタリアやスペイン産のレモンのエッセンシャルオイルを主に扱っています。フレッシュでクリアでありながら、マイルドさも持ち合わせたバランスのよい香りが特長です。
果皮にある油胞から圧搾法によってエッセンスを取り出すので、生のレモンの果皮を絞ったときに感じるそのものの香りがします。主要成分はモノテルペン類のd-リモネン(65~75%)で柑橘の果皮に共通して多く含まれる成分で、柑橘らしい香りがします。しかし、グレープフルーツやオレンジなどの他の柑橘類の香りと隔すレモンの香りを放つのは、少量から微量に含まれている成分です。
レモンの明るく爽やかな香気成分は1~2%程度含まれるアルデヒド類のシトラール(ゲラニアールとネラール)によるものです。また、フレッシュでウッディな香りのするβ-ピネン(モノテルペン類)が10%前後、スパイシーで控えめなフローラルな香りのするγ-テルピネンが10%弱含まれ、全体の香りに深みを与えています。そして、このほかの微量成分が融合してレモンの香りを作り出しています。
万人に好まれる香りでもあり、芳香浴に最適です。リモネンを多く含むため、皮膚刺激があるので、皮膚塗布には適していません。
料理や製菓に果皮の香りを使いたい場合には、エッセンシャルオイルで代用することもできます。オーガニックの生果を入手することは容易ではありませんが、オーガニックの品質の確かなエッセンシャルオイルを使えば、安全で雑味のない香りづけが簡単にできます。
フレンチドレッシング(4人分)に1~2滴垂らせば、風味が爽やかになり、特に魚介類のサラダにおすすめです。
また、疲れているときには、ヨーグルトに蜂蜜やメープルシロップをかけてレモンを1~2滴垂らして食べます。爽やかで美味しくなります。
香りのよさは確かな品質の証しです!
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