科名:シモンジア科(ホホバ科)
植物油の抽出部位:果実
いい品質のホホバ油の原料となる果実は、落下したものではなく、樹からもいで収穫します。傷みがないので、化学的な精製を行わなくてすみます。化学的な精製がされていないホホバ油は黄色で、特有の香りがわずかにあります。
ホホバ油はその成分組成から液体のワックスと言うべきもので、酸化しにくく、7℃以下で固体化する特徴があります。固体化したホホバ油は温めると再び液体に戻ります。
ワックスなので、マッサージオイルのキャリアオイルとしてはほとんど用いられません。
べたつかず、さらっとした使い心地で、特にフェイシャルケア、ヘアケア、ハンドケアに最適です。水仕事をする前に塗っておくと手荒れを防ぎます。
髪がぱさつくときには、洗髪後(髪が濡れている状態のとき)にホホバ油1~2滴を髪全体に塗り、タオルを巻いてしばらくパックをすると、髪をつややかにし、ぱさつきを抑えます。
飽和脂肪酸 | ||
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パルミチン酸 | C16:0 | 3.0 % Max |
不飽和脂肪酸 | ||
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オレイン酸 | C18:1 | 5.0 ‐ 18.0 % |
エイコセン酸 | C20:1 | 55.0 ‐ 80.0 % |
エルシン酸 | C22:1 | 10.0 ‐ 20.0 % |
植物油もエッセンシャルオイルと同様に品質の確かなものを選ぶ必要があります。
ファーストコールド製法で抽出し、化学的な精製がされていないものを選びましょう。
また、植物油は、実をそのままプレスして抽出するのでエッセンシャルオイルよりも農薬が残留する可能性が高くなります。
エッセンシャルオイルよりも使用量も多いのでオーガニックものがよいでしょう。