今年の冬至は12月22日です。柚子湯を楽しみにしておられる方も多いのではないでしょうか。柚子は鍋にも欠かせない冬の風物詩。本当にいい香りです。
柚子湯に入ると、皮膚に柚子の精油分が付着することになりますが、大丈夫でしょうか? というご質問をしばしばいただきます。
精油分と水は混ざらないので、お湯の表面に柚子の精油分が浮いているのを見ることができます。香りがよいので、柚子をいっぱい浮かべたり、手で果皮を揉んだりすると、お湯に精油分がたくさん流出します。これが、例えば二の腕や太ももの内側などの皮膚が柔らかい部分に付着すると、柚子の果皮に含まれるリモネンなどの成分が皮膚を刺激し、ピリピリしたり、赤くなったり、痒くなったりします。もし、そう感じたら、石鹸をつけてやさしく洗い流し、まだ違和感があれば、植物油を多めに塗って拭います。
もう一つ、気になるのは光毒性(直射日光に当たるとシミの原因になる)でしょう。柚子は精油もあり、圧搾法と水蒸気蒸留法で抽出したものが存在しますが、どちらも光毒性はないとされています。ですが、精油を湯舟に入れるのはやめましょう。皮膚や粘膜をヒリヒリと刺激してしまう可能性があります。
柚子の入れすぎと揉みすぎに気を付けて、香しい柚子湯を存分に楽しんでいただきたいと思います。
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