Herba HELVETICA

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患者さんの不安を鎮めて医療を支えるラベンダーとプチグレン

ICUに入院している意識のある患者さんにラベンダーとプチグレンのエッセンシャルオイルを吸入してもらい、不安や興奮の変化を評価した研究があります。

 

集中治療室(ICU)は、生命の危機に瀕した重症の患者さんが24時間体制で高度な治療を受ける病棟で、さまざまな医療機器にも囲まれ、意識のある患者さんには精神的なストレスも多くのしかかる場所でもあります。不安や心配、緊張、怒り、恐怖の感情は、自律神経系の活動に影響を及ぼし、バイタルサインを変化させて死亡率を高めることが知られています。

 

生理食塩水、ラベンダーのエッセンシャルオイル、プチグレンのエッセンシャルオイルを、それぞれガーゼに5滴ずつ垂らし、患者さんの鼻から10センチのところに置いて、香りを嗅げるようにし、その効果を心理検査(質問紙で評価)で測りました。

 

その結果、生理食塩水を嗅いだグループの患者さんには不安の減少がほとんど見られなかったものの、ラベンダーとプチグレンのエッセンシャルオイルは、患者さんの不安と興奮を明らかに軽減することが示されました。ラベンダーとプチグレンの効果に差はありませんでした。

 

一般に、不安や動揺に対する治療には、薬理学的治療と非薬理学的治療の2つがあります。薬物療法は、血圧の低下、呼吸や心拍などの生命機能の低下、眠気、吐き気や嘔吐、アレルギー反応やショックなどの副作用、多数の身体的・心理的合併症、薬物依存を伴うことも少なくありません。

そのため、安価で簡単、安全かつ非侵襲的なアロマテラピーの医療機関における活用に、近年ますます注目が集まっていると言えるでしょう。

 

Reference:

Zahra, K., Mansooreh, A. F., Elham, R., Mehdi, A., & Mahlagha, D. (2021). The Effects of Lavender and Citrus aurantium on Anxiety and Agitation of the Conscious Patients in Intensive Care Units: A Parallel Randomized Placebo-Controlled Trial. Biomed Research International, doi: 10.1155/2021/5565956.