猛暑がおさまる秋は蚊の季節です。手作りの蚊よけスプレーのレシピについて、このところご質問を多くいただくので、紹介させていただきたいと思います。
虫よけの作用があるゲラニオール、ゲラニアール、シトロネロール、シトロネラールといった成分が多く含まれるレモングラス、セイロンシトロネラ、ユーカリシトリオドラ、ゼラニウムなどを選びます。
虫よけスプレーはエッセンシャルオイルにアルコールを加えて作りますが、揮発性が高いので効果を持続するために、こまめに噴霧する必要があります。
皮膚に直接噴霧すると刺激が強すぎるので、帽子や衣類、そして足元(靴)にスプレーします。
基材にはアルコール濃度が83~86%程度のエタノールを用います。無水エタノールやウォッカに精製水を加えてアルコール濃度を調整してください。
*無水エタノール(アルコール濃度99.5%)30mlに精製水5mlを加えると、アルコール濃度は85.37%になります。
*ウォッカ(アルコール濃度96%)35mlに精製水5mlを加えるとアルコール濃度は84%になります。
・アルコール濃度96%のウォッカ 35ml
・精製水5ml
・ユーカリシトリオドラ2ml(約40滴)
・レモングラスまたはシトロネラ1.3ml(約26滴)
・ペパーミント0.7ml(約14滴)
※容器はアルコール対応のスプレー容器を使用してください。
※ご使用前には衣類の端にスプレーして変色変質しないことをご確認ください。
※皮膚に塗布、スプレーしないでください。皮膚に付着した時には、石鹸をつけて洗い流してください。
※蚊取り線香など、火気の近くで使用しないでください。
余談になりますが、レモングラスが皮膚用の蚊よけスプレーに加えられていることがよくあります。レモングラスはゲラニアール(30~40%)とネラール(20~35%)が多く含まれており、蚊よけの効果はありますが、皮膚を刺激する性質もあるので注意してください。皮膚塗布に用いる場合は低濃度で使用します。
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