2023年1月

2023年1月 · 2023/01/15

蝋梅（ロウバイ）Chimonanthus praecoxが見ごろです。今冬は落葉が遅く、開花時には枯葉が枝についていましたが、やっと落葉して花だけになりました。蝋細工のように透き通った花が冬空に映えます。 香りもよく、花にはボルネオール、リナロール、カンファー、ファルネソール、1,8-シネオールなどの芳香成分が含まれています［1］。 花は可憐ですが、ロウバイの種子にはカリカンチン（アルカロイドの一種）という有毒成分（神経毒でヒトおよび動物に強直性痙攣などを起こす）が含まれていることが知られています。 東京生薬協会の資料によれば、有毒部位は全株、とくに種子［2］となっており、他の資料でも根、葉、花、種子（果実）にもカリカンチンは存在する［3］と報告されています。家畜の中毒事故も起きている［4］［5］ので、注意が必要です。

2023年1月 · 2023/01/03

新型コロナウイルス感染症の流行は、我々にさまざまなストレスを与え、気分障害やうつ病、不安障害、不眠症などの精神疾患の増加を招いています。 こうした精神疾患に対して向精神薬を用いるのが一般的な治療ですが、アロマテラピーは向精神薬と異なり、副作用もなく作用も穏やかで、子どもから高齢者まで安心して使える良さがあります。さらにアロマテラピーの精神疾患に対する有効性を示唆するいくつかの研究が報告されており、代替医療としてのアロマテラピーのポテンシャルの高さが実証されつつあります。